ユーコーコミュニティー藤沢支店の渡辺です。
サイディングには窯業系や金属系など様々な種類がありますよね。
中でも樹脂系サイディングは、日本では外壁材として使われることが少ないです。
しかし、メリットが豊富な外壁材であることから、海外では北米を中心に多く利用されている外壁材です。
今回の記事ではユーコーコミュニティー藤沢支店が樹脂系サイディングについてわかりやすく紹介していきます。
樹脂系サイディングって？
樹脂系サイディングは、塩化ビニール樹脂でできている外壁材です。
塩化ビニール樹脂は、天然塩：60％、石油：40％を原料としたプラスチック。
アメリカやカナダでは多く利用されている外壁材ですが、日本ではわずか1～2％のシェア率しかありません。
しかし、樹脂系サイディングは様々なメリットがある外壁材のため、「知らなかったから外壁材に使用しなかった」というのはもったいないです。
腐食・ヒビ割れが起こりにくい上に燃えにくい性質があり、耐久年数も30年と長いのが魅力です。
サイディングボードそのものに着色されているので、塗装しなくても良いのも嬉しいですよね。
それでは詳しくメリット・デメリットを見ていきましょう。
樹脂系サイディングのメリットって？
・耐用年数が長い
日本で人気のある窯業系サイディングは、耐用年数がわずか7～8年ですが、樹脂系サイディングの耐用年数は30年と長いです。
他の外壁材よりも初期費用はかかるかもしれませんが、ランニングコストが抑えられるのは魅力です。
・非常に軽い
窯業系サイディングの1/10程度の重さしかないため、建物への負担も少ないです。
日本は、地震大国と言われるほど頻繁に地震が起きていますが、万が一地震が起きた時も被害を最小限に抑えることが可能です。
外壁のリフォーム時にも、樹脂系サイディングは軽いので建物への負担も少なく行えます。
・変色しにくい
材料に顔料が練りこまれているため、部分変色しにくいのが特徴です。
外壁塗装などのメンテナンスを行わなくても、変色や色落ちなどの心配もなく
施工時の綺麗さを保ちたい人におすすめです。
・耐凍結性がある
樹脂系サイディングは、撥水性があるため水や湿気を吸収しにくい性質があります。
そのため、凍結による割れの心配もないので、寒い地域に住んでいる方には特におすすめです。
・塩害に強い
樹脂系サイディングは、塩の影響を受けにくいのでさびの心配もありません。
海に近い地域に住んでいる方や、塩害の不安を抱えている方は安心でしょう。
・防火性がある
プラスチック素材の外壁は燃えやすいんじゃないかと心配される方も多いかもしれませんね。
しかし、塩化ビニール樹脂が燃え始める温度は450度と高く、さらに燃えているものと接している必要があります。
燃えているものに接してなければ火は消えてしまいます。
樹脂系サイディングのデメリットって？
・デザインの種類が限られている
樹脂系サイディングは、木目模様や立体感のあるデザインには長けていますが、窯業系サイディングなどに比べるとデザインの種類が少ないです。
オシャレでデザイン性の高い家にしたい場合には、少し物足りないかもしれません。
・取り扱い業者が少ない
樹脂系サイディングは、日本であまり利用されていないため施工業者も限られています。
しかし、凍結・塩害リスクがある地域では、樹脂系サイディングを扱う業者が増加傾向にあります。
施工は比較的簡単なので、樹脂系サイディングを取り扱っていなくても、材料があれば工事が可能なケースも多いです。
施工業者を選ぶ時は、お住まいの地域で実績のある業者に依頼をするのがおすすめです。
近くの業者であれば、何かあったときにすぐに対応してもらうことができますよ。
樹脂系サイディングの費用相場って？
約30坪の家で、モルタル外壁から樹脂系サイディングにリフォームするケースで考えた場合の費用相場は、およそ150万円～300万円。
窯業系サイディングの費用相場は、同条件で100万円～200万円なので、50～100万円程高くなると考えた方が良いでしょう。
しかし、窯業系サイディングは定期的に目地の補修や外壁塗装を行う必要があり、ランニングコストがかかります。
そのため、導入コストはかかりますが、樹脂系サイディングにしてランニングコストを抑えることで長期的に見るとお得になります。
外壁材を選ぶ際には、トータルで見てお得になるものを選ぶと良いでしょう。
樹脂系サイディングの工事費用を抑えるには？
・オープンジョイント工法
オープンジョイント工法は、サイディングをつなぐシーリングが必要ない工法です。
窯業系サイディングのように何度も補修をする必要がなくなるので、シーリングのメンテナンス費用をなくすことができるでしょう。
・屋根とベランダは一緒に工事を行う
ベランダがある家の場合は、屋根とベランダの工事を一緒に行うのがベスト。
そうすることで足場の費用が1回で済みます。
作業工程を工夫するだけで、材料・安全性はそのままなので安心して費用を抑えた工事が行えますよ。
樹脂系サイディングは耐用年数が30年と長い外壁材です。
日本ではあまり普及していませんが、海外では多く普及しており、メリットが多いことで知られていますよ。
