ユーコーコミュニティー藤沢支店の原田です。
ベランダのメンテナンスは行っていますか?
外壁や屋根のメンテナンスは気にしていてもベランダのメンテナンスまでは考えていなかったという方は意外と多いです。
しかし、いざベランダのメンテナンスと言われても、何をどうすればいいのかわからず困ってしまうこともあります。
今回は、ベランダのメンテナンス方法と費用の相場についてお伝えしていきます。

ベランダのメンテナンス方法

ベランダのメンテナンスは主に防水工事を行います。
ベランダ防水はウレタン防水とFRP防水に分けることができますし、工事が短いのが特徴です。

・ウレタン防水
ウレタン防水は、ベランダの床部分にウレタン樹脂を塗布し、仕上げにトップコートを塗布して完了となります。
ウレタン樹脂は液状なので、細かく入り組んだ場所があってもしっかりと防水工事を行うことができます。
また、ウレタン防水はさらに通気緩衝工法と密着工法に分かれています。
通気緩衝工法は、ベランダ部分からの雨漏りがある場合に有効な工法で、ウレタン樹脂の塗布をする前に通気緩衝シートと脱気筒を設置することで湿気を外に逃がすことが可能となります。
雨漏りがない場合には、密着工法での施工となります。

・FRP防水
FRP防水は、ポリエステル樹脂を塗布した上にガラス繊維からできているマットを敷き、さらにトップコートを塗って完了となります。

ベランダの用途によって工法は変わる

自分の家のベランダには、どの工法があっているのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
日ごろどのようにベランダを活用しているのかによって、適しているメンテナンス方法は変わってきます。

・洗濯物を干すのがメイン
物干し場として活用することがほとんどであれば、ウレタン防水を行いましょう。
ベランダにものを置かない場合や人の出入りが少ない場合には、ウレタン防水でも十分効果を得ることができます。
ただし、ウレタン防水の表面は柔らかいので重たいものを置いたり、バーベキューをしたりするのであれば避けたほうがいいでしょう。
また、雨漏りの有無によって施工方法が変わってくるので事前に点検をして施工方法を決めてください。

・バーベキューやガーデニングをしたい
ベランダでバーベキューやガーデニングを楽しむ方も多いです。
そういう場合には、FRP防水での施工が適しています。
FRP防水は、熱や薬品に強い性質を持っているので、バーベキューやガーデニングも床面を気にすることなく楽しむことができるのです。
また、メンテナンス期間を長くしたいという方にもFRP防水がおすすめです。

ベランダ防水にかかる費用相場は?

ベランダ防水にはどのくらいの費用が掛かるのか見ていきましょう。

・ウレタン防水
ウレタン防水で密着工法を行う場合、費用は8~12万円、耐用年数は8~10年です。
通気緩衝工法では、費用が8~15万円で耐用年数は10~15年となっています。
密着工法に比べて通気緩衝工法の費用が高い理由には、脱気筒設置が必要だからです。

・FRP防水
FRP防水では、費用が10~15万円程度で耐用年数は10~12年です。

雨漏りしているなら追加工事が必要かも

ベランダ部分から雨漏りしている場合には、周辺部分などの工事が必要です。

・外壁の張り替え
サイディング外壁の場合は、周辺部分の張り替えを行います。
外壁が劣化していた防水効果が失われているときは、張り替えをすることで雨漏りの改善や他の部分の劣化も防ぐことができます。
張り替えをしないままでは、外壁はもちろん内部の木材までも傷んでしまうので注意が必要です。
外壁張り替え費用は、ベランダ周りだけなら10~20万円程度で行えます。

・笠木と防水紙の交換
ベランダからの雨漏りの原因として笠木の劣化が挙げられます。
笠木部分の劣化や釘周りの隙間から水が入り込んでしまい、雨漏りすることもあるのです。
笠木部分が劣化しているときは、笠木と防水紙の交換を行っていきます。
交換費用は、7~19万円程度です。

業者選びのポイント

せっかく施工してもらっても、質が低かったりすると後悔してもしきれませんよね。
納得のいく施工をしてもらうためには、業者選びも重要ですのでいくつかのポイントを紹介していきましょう。

・見積りの内容をチェック
見積り内容が詳しく記載されているか確認してください。
使用する材料名や個数、工程に至るまで詳しい記載がされているかチェックしてください。
すべてをまとめた金額のみが記載されているようなら、トラブルになる可能性があるので業者選びの候補から外しましょう。
また、あまりにも金額が安い場合も、必要な工程が含まれていない可能性があり、十分な効果が得られなかったというケースもあるので注意が必要です。

・時間をかけて点検しているか
見積りを出すためには、実際に施工箇所の状況調査を行う必要があります。
調査にかける時間も、30~60分程度かけてじっくり点検してくれる業者を選びましょう。
時間をかけることで、より状況を詳しく把握してもらうことができますし、施工面積などの間違いもなくなり、余計な費用を請求されることもありません。

・知識と経験を持つ職人がいる
防水工事は、専門的な知識と技術が必要となります。
工法によっては、職人の技術によって仕上がりにも影響が出てしまますので、専門知識と経験を持つ職人のいる業者を選びましょう。
業者によっては、下請け業者に丸投げしてしまうケースもあり、中間マージンが上乗せされて請求される可能性もあるので注意してください。

 

ベランダ部分もメンテナンスをしないと雨漏りなどの原因になってしまいます。
家の強度を保つためにも、知識と実績のある業者選びをすることが重要です。
ユーコーコミュニティー藤沢支店には、防水工事を専門とする職人もいるのでお気軽にご相談ください。