外壁塗装を行う場合、必ず下塗り作業を行います。
この作業を適切かつ丁寧に行わないと、せっかく高級塗料を塗っても下塗り処理が甘かったために剥げてしまったというトラブルになり兼ねません。
下塗り処理はそれほどまでに重要な工程なのです。
今回の記事では、そんな下塗りの重要さを伝えるべく、ユーコーコミュニティー藤沢支店の渡辺が下塗りの重要さを説明しましょう。

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下地の重要な役割とは?

①上塗りを定着させる
外壁や屋根は、経年劣化することで凹凸やひび割れなどの症状が発生しますが、下塗りをきちんと行うことで、平滑化して塗料が密着し、上塗りが剥がれにくくなります。
下塗りを行わないと、いくら高級塗料を使ったとしても剥がれやすくなってしまい、塗料が持つ充分な機能性を発揮することができません。

②上塗りの吸い込み過ぎを防ぐ
経年劣化してしまった外壁や屋根に、下塗りせずに直接上塗りをすると、外壁材や屋根材がスポンジのように上塗りを吸いこんでいってしまいます。
吸い込み過ぎてしまうと、見た目がムラになったり、吸い込み過ぎた分を更に塗装しなければいけないので、余計なコストがかかってしまうのです。
下塗りをしておくことで、下塗りの層が吸い込み過ぎることを防いでくれるため、中塗り・上塗りがしっかりと乗り、綺麗に仕上がります。

③発色が綺麗
下塗りは、基本的に白色をしています。
下塗りをしないで建材に上塗りをすると、元の建材の色が透けたり、ムラになってしまいがち。
しかし、下塗りで建材を1度白く塗ってから中塗り・上塗りをすることで元の建材の色が透けることもなく、綺麗に発色してくれるのです。

④ヘアクラックの補修
細かいひび割れをヘアクラックと呼びますが、このような細かいひび程度であれば、下塗りで埋めることができます。
補修費用がかからず、補修材が目立ってしまうという心配もないので、下塗りはこういった点でも役立っています。

下塗りの種類

下塗りは、上記の役割を備えた種類のものが大きく分けて以下の3種類。
・シーラー
・プライマー
・フィラー

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

①シーラー
上塗りを強く密着することができ、ムラを防いでくれるため、良く使われている下塗り剤で、水性と油性のシーラーがあります。

・水性シーラー
建材の劣化が少ない場合に使用し、臭いが少ないのが特徴ですが、乾燥時間は3~4時間と長めです。
モルタルや石膏ボード、コンクリートなどの建材に使用可能です。

・油性(浸透性)シーラー
建材の劣化が多い場合に使用し、浸透性が高く、吸い込んだ分だけ強度が増します。
臭いが強いですが、乾燥時間は30~60分と短いのが特徴です。
窯業系サイディングやALC板などの建材に使用できます。

②プライマー
シーラー同様に密着性が高く、様々な建材に使用され、浸透性や錆び止め効果があるプライマーもあり、水性・油性のものがあります。

・水性プライマー
劣化が少ない時に使用可能で、臭いが少なく、乾燥時間が3~4時間と長いのが特徴。
サイディングボードやトタン、鋼板などの建材に使用できます。

・油性(浸透性)プライマー
劣化が多い場合に使用し、浸透性が高いので補強効果が期待できるでしょう。
臭いが強いですが、乾燥時間が30~60分と短くなっています。
窯業系サイディングやモルタル、ALCパネルなどの建材に使用可能ですよ。

・防錆プライマー
鉄・金属部分の錆を止める効果があり、金属部分への密着性が優れています。
使える建材は、鉄部・鋼板などの金属建材となっています。

③フィラー
主にモルタル外壁に使用する水性タイプの下塗り剤で、ヘアクラックがある場合や下地に凹凸が多い場合にはフィラーが使われます。
シーラーやプライマーよりもとろみがあって、厚塗りをすることが可能です。

シーラーとフィラーの機能を併せ持った「微弾性フィラー」は、クラックを綺麗に埋めることができる下塗り剤となっています。

塗り作業の工程

①下塗り
中塗り・上塗りの前に行う下地を作るための作業です。
②中塗り
③上塗り
同じ塗料で2度塗りし、中塗りで下地と定着したら上塗りをし、ムラがない膜厚で綺麗な仕上がりに。

このように合計で3度塗り作業を行いますが、塗料によっては2度塗りや4度塗りの場合もあります。
クリヤー塗装などの下塗りが不要の塗料の場合は、中塗りと上塗りの2度塗りの仕様になっていますよ。

業者に依頼する際のポイントとは?

外壁塗装や屋根塗装を業者に依頼する際は、適切な下塗りを施してくれる業者を選ぶことも大切です。
ユーコーコミュニティー藤沢支店のように、事前に現場調査を行ったのち、施行中の様子をきちんと写真に撮って送ってくれて、メーカー保証がある業者を選ぶようにしましょう。

 

下塗り処理は、非常に重要な役割を持っており、上塗りを密着させたり発色が綺麗になったり、ヘアクラックのを補修してくれます。
正しい下塗りが使用されているか見積書や口頭確認してみてくださいね。