最近少しずつ寒くなってきており、雪が降る前に外壁のメンテナンスを済ませてしまおうと考えている人もいるのではないでしょうか?
神奈川でも最近は雪が積もることもありますからね。
雪が降る前にメンテナンスを行うことをユーコーコミュニティー藤沢支店としても推奨しています。
さて、今回のブログでは窯業サイディング塗装診断士をしている石川が、サイディング塗装についての知識などを紹介していこうと思います。

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サイディングの家は5~7年でメンテナンスが必要

家を建てる時にサイディングを選んだ場合、築5~7年でサイディングの塗り替え工事を行うことを推奨します。
築5~7年が経つと最初に塗った塗料が劣化して水を吸収するようになってしまうからです。
まだヒビもなく目に見えた劣化がない場合、メンテナンスしなくても大丈夫では?と考えてしまいがちですが、サイディングが綺麗なうちにメンテナンスを行うことが何かとお得なのです。
というのも、サイディングが劣化してしまうとカバー工法という重ね張り工事や葺き替え工事をしなければいけません。
そうすると塗装するよりも費用がかかってしまうのです。
また、耐久性を維持するためにも塗り替え目安の時期を守ってメンテナンスを行うのが賢明でしょう。

サイディングの劣化症状

立地次第では築5~7年が経過していなくてもメンテナンスをした方が良い場合があります。
それは、サイディングに劣化症状が見られた場合。

①水をかけると吸水する
サイディングに霧吹きやホースで水をかけて、水を吸い込むようであれば時期が来ていなくても塗装をしなおしましょう。
長時間紫外線を浴びたことによって油分がなくなり、雨を弾かない状態になってしまうのです。

②釘周り・サッシ周りのひび割れ
サイディングを止める釘や窓サッシにひび割れがありませんか?
サイディングが吸水するようになると雨で濡れた外壁が膨張し、乾いて収縮をします。
それを繰り返すことで固定されている釘周りやサッシ周りに力が入ってひび割れを起こしてしまうのです。
特にサッシ周りにひび割れがある場合は、家の内部に水が流れてしまう可能性があるので注意しなければいけません。
ひび割れがあるのであれば、すぐに専門の業者に点検を依頼してください。

③コケの繁殖
北側や日陰の壁にコケが繁殖している場合も塗り替え時期。
外壁が吸水しない状態であればコケを簡単に落とすことができますが、吸水してしまう状態になっていると外壁に根を張ってコケが繁殖します。
そのまま放置すると繁殖が進んでいき、外壁が酸性化して傷み、耐久性がなくなって塗装ができなくなってしまいます。
そうするとサイディングを交換しなければいけないので、メンテナンスの費用が高くなってしまうため、コケを見つけた段階でメンテナンスをすることが重要ですよ。

④サイディングの浮き
サイディングが水を吸水する状態になると、乾く時にサイディングが乾いて反ってしまって、サイディングが少し浮いてしまいます。
とても丈夫な素材なので曲がること自体あまりないのですが、かなり傷んだ状態まで放置してしまうとこのように反ってしまうこともあるのです。
また、その状態になってしまうと元には戻せず、交換をしなければいけなくなるので、吸水するようになった時点でメンテナンスを行うのがユーコーコミュニティー藤沢支店はおすすめですよ。

⑤目地がひび割れている
サイディング外壁だと目地(コーキング)がセットで付いてきます。
サイディングには、防水・耐震の役割がありますが、目地にはそのような塗装がされていないので、サイディングより早く劣化してしまうでしょう。
目地が固くなり、ひびが入ってきたら外壁と一緒にメンテナンスを行ってくださいね。

メンテナンスを怠ってしまうと…

サイディング外壁は地震にも強い外壁材として人気があります。
しかし、塗り替えを怠ってしまうとサイディングの耐久性を劣らせて家を支えていた木材にまで水を浸透させてしまう危険性も否めません。
木が湿ってしまうとシロアリが寄り付き、木を食べてしまうので地震に耐えることができない家となってしまうのです。

メンテナンス時の塗料の選び方

・クリヤー塗料
通常の色が付いた塗料を塗ってしまうと柄が消えてしまうので、既存の柄を残したい・活かしたい人はクリヤー塗料を選びましょう。
しかし、クリヤー塗料はひび割れなどを隠せず、色褪せした場合にも元には戻せません。

・水性塗料
塗料の臭いが気になる!という人は水性の塗料がおすすめ。
油性の塗料だとシンナーの臭いがするので、小さい子どもやペットがいる家庭には水性塗料が安心かもしれませんね。

・低汚染塗料
外壁の汚れが付きにくく、落ちやすい塗料が良い人は低汚染塗料を選んでください。
家の近くに森や海がある人はこのような塗料の方が良いでしょう。

 

サイディングが標準仕様となっているメーカーも多く、サイディングの住宅は増えています。
初期の劣化症状が見られたら早めにメンテナンスを行ってくださいね。