ユーコーコミュニティー藤沢支店の石川です。
屋根や外壁は家の外観を大きく左右しますよね。
自分の理想とする家にするためには、デザイン性や色・素材感なども重視されるのではないでしょうか?
しかし、外壁を選ぶ際は外壁材のメリットやデメリットにも注意して選ぶことが大切となります。
そこで今回の記事では、ユーコーコミュニティー藤沢支店がそれぞれの外壁材の注意点を紹介していきましょう。
外壁材を選ぶときの注意点
外壁材を選ぶ際、人気だから…普及しているからと窯業系サイディングを選ぶ方が多いように思います。
確かに窯業系サイディングはデザイン性が豊富な外壁材ですが、外壁材を選ぶ際にはランニングコストやメンテナンスの手間も考慮する必要があるでしょう。
本物の煉瓦でできた家は、メンテナンスフリーと言われていますが、一般的に使用されている外壁材はメンテナンスが必要になるものばかりです。
メンテナンスの手間があまりかからない外壁材を選ぶのが、ランニングコストを下げるコツ。
外壁材でメンテナンスが必要になるのは、塗膜やシーリング、クラックとなります。
塗装品がなく、目地が少ない外壁にするとメンテナンス費用が少なく済むでしょう。
また、外壁塗装の際には足場を組む必要があり、足場代だけで数十万円かかってしまいます。
導入コストが安いからと、安い外壁材を使ってしまうと、ランニングコストがかさみ、トータルでみると得ではありません。
外壁の色をこまめに変えて楽しみたいという方以外は、耐久性・耐候性があり、メンテナンスの手間がなるべくかからない外壁材を選んでみてはいかがでしょうか?
窯業系サイディングの注意点
窯業系サイディングは、国内で70%のシェア率を誇り、最も人気がある外壁材として有名ですよね。
安価で施工しやすく、デザイン性や機能性も良いので利用する方が多いのでしょう。
しかし、窯業系サイディングは防水機能があるわけではないので、塗膜によって防水機能を持たせています。
塗膜が劣化すると建物内部に水が侵入してしまう恐れもあり、寒冷地などでは水が凍ってパネルを破壊してしまうことも。
アクリルやシリコンでの塗装では、5~7年に1度再塗装をしなければいけません。
また、シーリングも5年前後で点検・補修する必要があり、ランニングコストがかさんでしまうでしょう。
1回100万円と高額なメンテナンス費用がかかってくるため、安価だからと窯業系サイディングを選択するのは避けてください。
金属サイディングの注意点
次に国内のシェア2割程を占めるのが金属サイディングですね。
水を吸い込んだりヒビ割れを起こしたり、凍害の心配がないのがメリットの外壁材となっています。
そのため、金属サイディングの塗膜が経年劣化しても吸水性を気にする必要はありません。
しかし、防錆・美観性のために10~15年に1度外壁塗装をした方が良いでしょう。
また、サイディングの継ぎ目や窓周りのシーリング材のメンテナンスは5年に1度行ってください。
金属なので、水分がある時に他の金属と接してしまうと錆びが発生してしまいます。
金属粉や切りくず、ビスなどなどにも注意し、日頃から物が外壁に当たらないように気を遣わなければいけません。
もし、傷がついてしまった場合には、すぐに耐候性のある再塗装などで応急処置をしてください。
タイルの注意点
タイルは色褪せや経年劣化の心配がなく、耐候性が高い外壁材です。
しかし、重さがあるので耐震性が弱いことやコストが高くなることがデメリットです。
外壁塗装する必要がないため、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。
タイルの割れや欠けがないかは確認する必要があります。
タイルが脱落した際に修復しようとしても、全く同じ柄・色のタイルが生産中止になってしまっている場合があるので、施工時に予備として10枚ほど多めにタイルを発注しておくと良いでしょう。
また、他の外壁材のようにタイルもシーリングが必要なので、10年に1度打ち直してください。
乾式工法であれば、重量が軽減されますし劣化しにくいのでおすすめですよ。
漆喰の注意点
純白の塗り壁と言えば、やはり漆喰でしょう。
空気中の二酸化炭素と消石灰の水酸化ナトリウムが反応することで、炭酸カリウムとなって硬化します。
しかし、この反応には100年という長い時間がかかると言われており、時間が経てば経つほど漆喰が硬くなっていきます。
漆喰の一般的な仕上げ方となっている抑え仕上げでは、高い技術力や相当な手間が必要。
そのため、工期やコストがかかってしまうでしょう。
防火性に優れているため、蔵や城の外壁にも利用されていますよ。
雨が降っても大丈夫ではありますが、長期的に見ると黒ずみしやすくなってしまいます。
一般住宅で漆喰を使用するには、漆喰を施工できる腕・実績のある業者を探さなければいけません。
外壁材を選ぶ際には、デメリットを理解し、メンテナンス時の手間や費用に対応できるか考えてみてください。
長く住む家なのですから、なるべく後で後悔しない外壁材を選んでみてはいかがでしょうか?