ユーコーコミュニティー藤沢支店の原田です。
屋根材として人気の高いスレート屋根ですが、メンテナンスは屋根塗装だけでも十分なの?と疑問に思ったことはありませんか?
スレート屋根の寿命を長くするためには、屋根塗装を行うのが一番ですが、劣化症状によっては、カバー工法や葺き替えと言ったメンテナンスが必要になることもあります。
今回は、スレート屋根の葺き替えが必要となる劣化症状や費用などについて紹介していきます。
葺き替えが必要となる劣化症状とは
スレート屋根のメンテナンス方法には、屋根塗装、カバー工法、葺き替えの3種類があります。
屋根の劣化症状に合わせたメンテナンス方法を選ぶことになるのですが、業者の中には、葺き替えの必要がない場合であっても、葺き替え工事をすすめてきたり、葺き替えが必要であっても違うメンテナンス方法を提案してきたりする業者もいるので、葺き替えが必要な劣化症状を事前に把握しておくことが大切です。
・水を含んでボロボロになっている
スレートの屋根材の防水効果が失われることで、雨水をスレートが吸収してしまいます。
水を拭くんだ状態が続くと、徐々に劣化が進んでボロボロの状態になってしまいます。
このような状態になった時は、葺き替え工事が必要です。
・雨漏りしている
屋根から雨漏りしている場合は、内部の木材にまで水が入り込んでいる可能性が高く、腐食が進んでいる場合があるので、葺き替え工事を行いましょう。
スレートの屋根材が水を含んでいたり雨漏りしたりしている場合には、基本的に葺き替え工事を行ってください。
カバー工法でもいいのでは?と考えてしまいがちですが、カバー工法では既存の屋根に溜まった湿気を逃がすことができませんし、腐食した木材の交換もできないのでおすすめできません。
葺き替え以外のメンテナンスが可能な劣化症状
・数か所のひび割れ
屋根をチェックして一部分でもひび割れが見つかった時にはメンテナンスを行うようにしましょう。
数か所のひび割れで、雨漏りしていないのであれば、屋根塗装によるメンテナンスが可能です。
ひび割れの部分は、塗装を行う前にコーキングなどで補修してから行うことで雨漏りなどの劣化を防ぐことができます。
・屋根全体のひび割れ
屋根全体にひび割れがあっても雨漏りしていなければ、カバー工法でのメンテナンスが可能です。
カバー工法は、葺き替えよりも費用が安いですし、工事期間も短いのが特徴です。
カバー工法をする場合も、雨漏りがなく、スレートが水を含んでいないことが条件となります。
判断が難しい場合には、専門家に点検してもらって判断してもらいましょう。
葺き替え時の屋根材と費用を比較
屋根の葺き替えは、既存の屋根と違う種類の屋根材を使用することも可能です。
葺き替えで使用する屋根材によって耐用年数や価格が違ってきますので、予算と相談しながら選ぶのがおすすめです。
・ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛合金めっきによる加工金属を使用しているため、サビや腐食に強いのが特徴です。
軽量なので建物への負担が少なくシンプルな見た目ですが、金属屋根のため、雨音が気になるという方もいます。
雨音が気になる場合には、断熱材付などのガルバリウム鋼板を選らびましょう。
耐久性は20~30年程あり、単価は1㎡あたり5,000~10,000円となっています。
・アスファルトシングル
アスファルトシングルは、柔軟性のあるシートにアスファルトや砂粒を圧着して作るシート状の屋根材です。
カラーバリエーション豊かでオシャレな外観に仕上げることができます。
シート状の屋根材なので、半円型などの屋根にも対応できるのが特徴です。
耐久性は15~30年程あり、単価は1㎡あたり5,000円~8,500円となっています。
・軽量瓦
軽量瓦は、和瓦に比べて軽いのが特徴です。
和瓦の持つ、厚みや重厚感を損なうことなく、軽量化したものが、軽量瓦なのです。
瓦屋根であっても、軽量瓦を使用することで屋根の重みによる建物への負担を減らすことができます。
耐久性は20~40年程あり、単価は1㎡あたり6,000円~12,000円となっています。
スレート屋根の葺き替えでは、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングル、軽量瓦への葺き替えが一般的です。
和瓦は、スレート屋根の3倍ほどの重さがあるので、屋根の重さに建物が耐えることができず、危険なのでおすすめしません。
また、同じ屋根材であるスレートも、定期的なメンテナンスが必要で手間がかかるのでおすすめしません。
業者選びはここをチェック!
・葺き替え工事の経験を持つ業者
屋根の葺き替え工事を依頼する時は、葺き替え工事の経験を持つ業者を選らびましょう。
外壁塗装などと違い屋根の葺き替えを行う人はごくわずかです。
経験がないまたは少ない業者は、下請け業者にすべて任せてしまっている業者もあるので注意が必要です。
・途中経過を報告してくれる
屋根の葺き替え工事ということで、地上から途中経過を確認することができないので、工事を依頼する時に、途中経過の報告が可能かどうか確認しましょう。
途中で報告してもらうことで、状況確認ができ手抜き工事などのトラブルを回避することができます。
屋根の葺き替え工事は、屋根塗装やカバー工法よりも多くの費用が必要となります。
そのため、葺き替え工事が必要な劣化症状や費用の相場を把握しておくことで、トラブルを回避することもできます。
上記のことを参考に、適切なタイミングを業者を選んでほしいとユーコーコミュニティー藤沢支店は思います。